
もうすぐ冬至ということもあり、ゆず湯にしてバスタイムを楽しみたいと思います。
今回は、この季節にピッタリな【ゆず湯】について掘り下げていきたいと思います。
「よく冬至にゆず湯とかかぼちゃを食べるっていうけどなんでなんだろう?」
「ゆず湯はどんな効果があるの??」
こんな疑問にお答えする記事となっております。
ゆず湯とは
はじめにゆず湯の基礎知識について学んでいきましょう。
ゆず湯の歴史
昔から、冬至の日に【ゆず湯】に入ると1年中風邪を引かないという言い伝えがあります。
なぜみかんでも柿でもなくゆずを使うのでしょう?
それは、ゆずの木は寿命が長く、病気にも強いため無病息災・健康長寿を、また実がなるまで長期間かかるため長年の苦労が実るなどの願いを込めているからです。
このゆず湯の歴史は江戸時代から始まったといわれ、
『お湯に入って融通よく行きましょう』
という江戸っ子らしい語呂合わせの意味もあります。
冬至➡湯治(とうじ)
ゆず➡融通(ゆうずう)
冬至とは
冬至とは、1年の中で一番日照時間が短い日のことで、
今年は2019年は12月22日です。
今後10年間の冬至一覧
- 2020年12月21日
- 2021年12月22日
- 2022年12月22日
- 2023年12月22日
- 2024年12月21日
- 2025年12月22日
- 2026年12月22日
- 2027年12月22日
- 2028年12月21日
- 2029年12月21日
- 2030年12月22日
冬至を過ぎると、徐々に日が長くなり運気が上昇するといわれているため、香りの良いゆず湯に入り運気を呼び込む前に身を清めます。
冬至の別名「一陽来復(いちようらいふく)」
冬が終わり春が来ること。
そして悪いことが続いたあと、ようやく物事がよい方に向かうことを意味します。
他にも、「ん」がつくものを食べると幸運が訪れるとして
- 南瓜(なんきん)➡かぼちゃ
- 蓮根(れんこん)
- 人参(にんじん)
- 銀杏(ぎんなん)
- 金柑(きんかん)
- 寒天(かんてん)
- 饂飩(うんどん)➡うどん
の冬至の七種を食べる風習もあります。
ゆず湯の効果
ゆず湯には豊富に含まれるビタミンCによる美肌効果や、爽やかな香りによるリラックス効果があります。
科学的にもゆずをはじめとする柑橘類にはリモネンという精油成分が含まれており、体温上昇・保温効果があるといわれています。
参考:前田.「伝統的入浴法に対する科学的検討(ゆず 湯、みかん湯、ドクダミ湯)」.2010
ゆず湯の入り方
では次に実際のゆず湯の入り方について解説していきます。
ゆずをお湯に入れる前にしっかり洗う
まずゆずをお湯に入れる前にしっかり洗いましょう。
虫や病気にならないために、農薬が使用されていることが多いためです。
ここの手間を省いてしまうと、湿疹などのアレルギーが出てしまうこともあります。
まるごとorカット
ゆず湯の方法には、ゆずをまるごと入れる方法と、カットして入れる方法があります。
よく目にするのは、まるごとゆずを浮かべる方法ですが、より香りを楽しみ、効果を高めるにはカットして入れる方法をおすすめします。
具体的には、皮に切れ目を入れたり、半分に切ってガーゼやネットに入れます。
私の実家では、まるごとネットに入れて潰しながら肌にこすり合わせていました。
基本的にはこの方法は刺激が強いのであまりおすすめしませんが、アトピー持ちの私の家系では少々手荒な治療として行っていたのかもしれません。
何個入れればいい?
何個でも良いです笑
ただまるごと入れる方法で1〜2個では効果や香りが弱いかもしれません。
5〜6個くらい入れるとちょうどよいかと思います。
ゆずの量や入れ方によって、香りや効果、刺激量が変わりますので、あなたに合ったゆず湯を楽しんでみてください。
簡単なゆず湯の入り方
ここまで本物のゆず湯について話してきましたが、
「家にゆずがない…」
「ゆずを買ってくるのがめんどくさい…」
「準備・片付けが大変…」
という方もいるかと思います。
最後にゆず湯を味わえる入浴剤とゆず湯に入れる温泉をご紹介します。
お湯に溶かす入浴剤
まずは一般的な入浴剤です。
アース製薬 ONPO(温泡) とろり炭酸湯ぜいたく柑橘柚子(12錠)入 [入浴剤]
お湯に浮かべる入浴剤
次も入浴剤ですが、本物のゆずの皮を使っているのでより本格的なゆず湯がお手軽に楽しめます。
ゆず湯に入れる温泉
「自分の家でゆず湯をするのはめんどくさい…」
と思うあなたへ!
今年の冬至は12月22日の日曜日です。
天気が怪しいですが、家族で温泉にでかけてみてはいかがですか?
関東近郊では、栃木県鬼怒川・川治温泉が大体的にゆず湯風呂キャンペーンと行います。
具体的には12月21日(土)と12月22日(日)の2日間、約3,500個の栃木県内産ゆずが用意され、(一社)日光市観光協会 鬼怒川・川治支部加盟のホテル・旅館・入浴施設など約30ヶ所でゆず湯を楽しめるということ。
詳しくはこちら
とちぎ旅ネット「第23回ゆず湯風呂キャンペーン〔日光市(鬼怒川・川治温泉)〕」
まとめ
今回は冬至の「ゆず湯」について取り下げました。
ゆず湯には美肌効果・リラックス効果・保温効果があり、冬至の長い夜にはピッタリです。
今年もあと2週間を切りました。
ゆず湯に入って、身を清め来年に向けて運気を上昇させてみてはいかがでしょうか?
追記
今日はまるごと入れてみました!
まるごと入れると香りが少ないので、入浴10分前に先に入れておくのがポイントです。