
長期保存可能な干し芋ですが、買うとなると意外とコスパが悪い。なら、自分で作ってしまうというのも一つの手です。自分で作れば添加物や砂糖など無駄なモノが一切入らないので安心だし、作ると意外と簡単なのでおすすめ。
今回は、干し芋に適した芋の選び方から簡単な作り方、その後のアレンジの仕方までを網羅していきます。
日々の生活にスローライフを前借りしつつ生きている僕が干し芋について調べたすべてと経験を余すことなく記事にしています。
この記事を読んでわかること
- 干し芋がどれほど優れているか
- 干し芋の作り方と保存方法
- 干し芋のアレンジレシピ
あなたも干し芋を作りたくなることまちがいなし!!レッツ、干し芋!!
干し芋がどれだけ優れているかという話
干し芋が非常に優れている点は以下のとおり、
- 栄養価が高い
- たくさん作っても長く保存できる
- コスパがいい
- 意外と簡単にできる
一つずつ掘り下げていきます。
栄養価が高い
近年、NASAが栄養価の高さから準完全食品として注目しているほどです。さつまいも神。
さつまいもに含まれる代表的な栄養素、
- ビタミンC
- 食物繊維
- ヤラピン
- カリウム
- ビタミンE
- アントシアニン(紫品種)
- Β-カロテン(安納芋)
豊富な栄養素が入っています。100gあたりビタミンCはりんごの約7倍、食物繊維はごはんの約10倍あります。さつまいも神。
ビタミン類は抗酸化作用による生活習慣病の予防、カリウムはむくみなどの予防、食物繊維には便通を良くして腸内環境を整える働きがあります。さらに、天日干しにすることでこれらの成分もパワーアップです。
豊富な栄養素を含んでいるので健康を維持するのはもちろん、美しさを維持するのにももってこいの食材です。食べるしかないですね。
長期保存可能
干し芋の場合は長期保存も可能です。
水分が抜けるのでかびにくく長期保存可能です。
保存方法は後ほど紹介しますが、冷蔵でも1〜2週間は軽く持ちます。
なので我が家では、たくさん作ってもカビる前になくなります。
コスパがいい
自家製干し芋はコスパ最高です。市販の干し芋は、この値段でこれだけ!?となりがちですが、自分で作れば同じ値段でも倍の量の干し芋を作ることができます。
市販の干し芋 〇〇円
自家製干し芋 〇〇円
若干の手間はかかりますが、コスパはなかなかいいと思います。芋の購入も行きつけの芋農家で買えばより安くてすみそう。
意外と簡単にできる
干し芋は手間がかからず意外と簡単にできます。しかも、美味しい。
洗う切る以外はほっておいてOKです。ほんと手がかからない良い子。
完成までには3〜4日程度かかりますが、調理者がつきっきりになる時間は多くて15分程度で洗う・切るところのみ。
うちの場合は日中はお互い仕事で家にいないので、朝ベランダに出す、夜帰ってきて取り込む。これを3〜4日繰り返すだけ。楽勝です。
さつまいもの選び方
さつまいもには大きくわけて3つの種類があります。
- ホクホク系
- しっとり系
- ねっとり系
特徴を確認していきます。
ホクホク系
さつまいもと言ったらという、水分が少なくさらさらとした種類です。干し芋にすると、結構固くなってしまうので不向きかなと、、、
もともとの水分量が少ないので仕方ないです。
- 紅あずま
- 鳴門金時
- 紅こがね
など
干し芋には向かない印象。焼き芋でいただきましょう。
しっとり系
ほどよい甘さとなめらかな触感が特徴的なさつまいもです。
干し芋にするには、丁度いい水分量で甘さあり噛みごたえありの美味しい干し芋が出来上がります。
- シルクスイート
- ひめあやか
- 紅まさり
など
しっとり系で作った干し芋は最高。
ねっとり系
まるで手の入れられたスイーツのようなさつまいもです。濃厚な甘みと豊富な水分量の種類です。しっとり系の次に使いやすい品種。
この種類で干し芋を作るときは、乾くのに結構時間がかかります。
- 安納芋
- 紅はるか
- 紅天使
など
そのまま食べても美味しい。出来上がったお菓子のようです。
豆知識:さつまいもを選ぶときのポイント
- 艶があり皮の色が均一で鮮やかなもの
- 表面に凸凹や斑点、傷がないもの
- 見た目がふっくらしたもの(品種による)
- 表皮の一部が黒く変色しているものはNG
- ひげが硬いものもNG
- 切り口に黒い蜜のあるものは甘いのでOK。
この中でもおすすめのさつまいもの種類は。
しっとり系もしくはねっとり系がおすすめです。
適度な水分があるさつまいものほうが、しっとりやわらかく噛みごたえのある美味しいもができます。干し芋が有名な茨城県でも使われているさつまいももその種類。
僕が使ったさつまいもは、「安納芋(ねっとり系)」と「シルクスイーツ(しっとり系)」で、ねっとり系の「安納芋」は柔らかすぎる感じがするためしっとり系の「シルクスーツ」のほうが仕上がりが好みです。
ということで、さつまいもの種類はしっとり系もしくはねっとり系の自分の好みの方で作るのがおすすめです。
干し芋の作り方
今回使用した道具たちはこちら。これらを使用して干し芋を作っていきます。
干し芋の作り方には様々あります。
- 蒸す&天日干し
- 炊飯器&天日干し
- 炊飯器&オーブン
などなど、、、
今回解説するのは、蒸す&天日干しの方法です。1番オーソドックスな方法で行きましょう。
工程はこんな感じ、
- さつまいもを洗う
- さつまいもを蒸す
- さつまいもの皮を剥く
- さつまいもを切る
- さつまいもを天日干しする
- 完成
こんな流れです。
さつまいもを洗う
まず、さつまいもを洗います。たわしでゴシゴシ洗います。
農家から買ったもの泥がついているのでしっかり落とします。手で優しく洗うよりもたわしでゴシゴシしたほうがよく落ちます。
しっかりと泥を落とさないと蒸した時に意外と泥臭さが残ってがっかりします。
さつまいもを蒸す
さつまいもを蒸していきます。美味しくなるようにしっかり蒸していきましょう。
蒸し加減が中途半端だと美味しい干し芋はできません。串を通してしっかり刺さったとしてもさつまいもの中心が白色ではなくやや透明の黄色っぽくなるまでしっかりと蒸していきましょう。
僕は、普通の鍋に蒸し器台を敷いて芋を蒸していきました。ネットでは20分程度と書いてありましたが、不十分そうだったので10分延長しました。
2回とも同じような感じだったので、太いさつまいもの場合は(直径10cm以上)長めに蒸すことをおすすめします。
この蒸す工程に、妥協は不要です。
さつまいもの皮を剥く
熱々のさつまいもの皮を剥いていきます。半端なく熱いのでやけど防止の為、軍手装着を推奨します。
さつまいもは、皮ごと食べたほうが良いらしいですが、干し芋にすると皮は固くなりすぎるので剥いたほうが良いです。
硬くても問題ない場合はそのままでもOKです。この皮むきの作業はけっこう大変です。
さつまいもを切る
さつまいもをカットしていきます。うまく切れるアイテムもあるようですが今回は包丁で。
縦方向に1cmくらいの幅でカットです。繊維方向に切ると歯ごたえのある良い干し芋ができます。
蒸したての芋は崩れやすいかつ包丁にくっつきやすいので、丁寧にカットしていきましょう。ここで、完成時の干し芋の見栄えが全て決まってくるので、こころしてかかりましょう。
しっとり系の芋は包丁で切っても崩れにくいですが、ねっとり系の芋は非常に崩れやすく切るのが大変です。試行錯誤して崩れにくい方法を模索します。
さつまいもを天日干しする
いよいよ天日干しの準備です。僕が使ったのは「乾燥ネット」で、ここに蒸してカットしたさつまいもを重ならないように並べていきます。
並べたあとは日当たりの良いベランダなどにぶら下げておきます。夜は、夜露を避けるため家に取り込み家で乾燥です。
天気がいい日はベランダに干して出勤、帰宅後取り込むを3〜4日繰り返していきます。
注意点は雨の日。油断するとすぐカビます。対策としてはサーキュレーターを回しておくことぐらいです。
好みの乾燥具合になったら撤収しましょう。
美味しいそうな干し芋の出来上がり
3〜4日したら完成です。できた干し芋を食してみましょう。
満足の行く出来に仕上がっていますでしょうか。
干し芋の出来を左右するのは、
- 芋の種類
- 蒸し加減
- カットの厚さ
- 干し加減
この4つなので、自分好みにこの辺を調節しつつ最高の干し芋を作って行きましょう。
動画でまとめたのはこちら。

できた干し芋を長期保存する方法
干し芋の保存方法は、冷蔵と冷凍の2通り。
冷蔵・・・ラップで包んで2〜3W程度
冷凍・・・ラップで包んで2ヶ月程度
保存期間がだいぶ変わるので状況に合わせて使い分けるのがおすすめ。
1/3を冷蔵にして2/3を冷凍にするとかそういった感じ。袋はジップロックが使いやすいです。
冷凍するにしろ冷蔵するにしろ1つ1つをラップで包む一手間を加えるとより長期保存が可能になります。でもその前に食べきってしまうから心配無用。
作った干し芋をより美味しく食べる方法
我が家の干し芋アレンジは以下のとおり、
- 炙る
- 大学芋風
※レシピが増え次第追加予定
作ってみると意外と簡単でコスパの良い干し芋
実際に干し芋を作ってみると干すまでの所要時間が20分程度で意外にも簡単にできて、同じ値段でも市販の干し芋の2倍は多く作れます。さらに無駄な添加物なども一切使わないので安心して食すことができるというのも非常に良い点です。
ちょっとした気分転換にもなるので前借りスローライフにはうってつけ。さつまいもをどうにかして長期保存したい方、心の余裕を取り戻したい方はぜひ試してみてはいかがでしょうか。
最高のスローライフを楽しみましょう。