2019年の夏休みは長野県下高井郡にある渋温泉郷の月見の湯に宿泊しました。
渋温泉郷はあの「千と千尋の神隠し」に出てくる湯屋のモデルとなったといわれる金具屋もあります(諸説あり)。
今回は月見の湯に行った感想と渋温泉郷を紹介します。
この記事でわかること
- 渋温泉郷にある月見の湯の感想
- 渋温泉郷について
- 志賀高原クランペットカフェについて
月見の湯ってどんなところ?
まず月見の湯に泊まってみた感想をお伝えします。
基本情報
【名称】
月見の湯 山一屋
【公式ホームページ】
【住所】
長野県下高井郡山ノ内町大字平隠2050
【営業時間】
チェックイン14:00
チェックアウト10:00
月見の湯ってこんなところ
月見の湯は、長野県の渋温泉郷にある展望露天風呂が自慢の温泉宿です。
創業は1957年4月ですが、その後1995年12月に改装しているため見た目よりも内装はきれいです。
温泉宿には珍しくエレベーターもあるので足が悪い方にも優しい宿です。
実際に私たちが宿に到着したとき、もう1組の家族が到着して、
その方々は常連らしく「以前よりも足が悪くなっちゃったわ」といいながら車椅子を押して宿に入ってきました。
スタッフの方も慣れた様子で接客していたのでとても好印象でした。
月見の湯のお風呂は?
気になるのは、なんといっても自慢の展望露天風呂でしょう。
月見の湯には自慢の展望露天風呂と大浴場があります。
どちらのお風呂も午前5時から午後11時まで利用できるため、
私たちは夜は大浴場、朝は展望露天風呂に入りました。
1Fの大浴場には内湯(やや熱い)、露天風呂(ぬる湯・熱い湯)がありますが、
さすが源泉かけ流しといいますか、渋温泉の特徴といいますか、
全てとても熱いです‼
今までいろいろな温泉に入ってきましたが、ぬる湯と書いてあるお風呂でここまで熱い湯は初めてです。
みなさんも入浴の際は覚悟して入ってください。
屋上にある展望露天風呂は
月見の湯の泉質は泉「含石膏・食塩泉 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)」で
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え性・病後回復期・疲労回復・健康増進・きりきず・やけど・慢性皮膚炎・虚弱児童・慢性婦人病・動脈硬化症に効くといわれています。
↑これは展望露天風呂からの景色です。
この日は天気がよくとても気持ちよかったです。
月見の湯の食事は?
今回は信州牛ステーキ+地場産とろける馬刺しグレードアッププラン31,240円(15,620円/人)のプランで宿泊したので、
夕食は部屋食でした。
感想はグレードアップして大大大正解でした!
信州牛ステーキは柔らかいし、馬刺しも臭みがないし、鮎の塩焼きや少量の梅酒、デザートのスイカまでついていて最高でした。
今回部屋食にして改めて思ったのは【カップルは食事を部屋食にするべし】ということです。
小さいお子さんがいる家族の場合は、ものをこぼしたり小皿をもらったりとスタッフの方に助けてもらうことが多いので、
食堂での食事のほうが便利だと思いますが、
カップルの場合は「明日どこに行こうか?」などゆっくり談話をしながら食事を楽しみ、
食事が終わったら内線で食器を下げてもらい、そのまま布団を引いてもらいあとは寝るだけ!となります。
なんと贅沢なんでしょう。
この楽さを知ってしまったら部屋食しかしたくなくなります。
朝食は2階の広間で、十分なボリュームの内容でした。
月見の湯のお部屋は?
外装の歴史ある雰囲気からあまり期待していませんでしたが、
中に入ってみると思っていたよりもきれいで、部屋も2人には十分すぎる広さでした。
アメニティ
- 浴衣
- バスタオル
- フェイスタオル
- 歯ブラシ
- シャワーキャップ
- くし
- ソーイングセット
- カミソリ
部屋の設備・備品
- 冷蔵庫
- テレビ
- トイレ洗面所
- お茶の道具(急須、湯のみ等)
月見の湯へのアクセスは
月見の湯には大きな駐車場があります。
しかし問題なのはそこまでの道です。
そう、温泉街でよくある【道狭すぎでしょ問題】です。
我が家のホンダ・シャトルがギリギリ通るくらいの道を抜け宿にたどり着きます。
車の運転が苦手な人は湯田中駅からの送迎を利用したほうがいいかも?!
【結論】月見の湯は着くまでは心配になるが、泊まってみると最高な宿
月見の湯は車でのアクセスが難しい点や他の旅館のような華やかさはないものの、
泊まってみると部屋、食事、お風呂、接客全てで大満足な宿でした!
しかし、朝が苦手な人はちょっと…
月見の湯の食事は夜18時、朝8時と決まっています。
食事の準備が整うと館内放送で知らせてくれるのですが、
特に朝食はちょっと大変。
なぜかというと、朝食は8時とあるので前日お酒を飲みすぎた私は8時に部屋を出ればいいと思っていたら
7時45分には館内放送で「食事の準備ができました」と。
そして5分もせずに部屋のドアをノックし「準備出来ましたよー」と催促が…
なんと1分もせずに2回めのドアのノック…
若干恐怖さえ感じました。
そして7時55分頃部屋を出ると、部屋の前にスタッフが3人立っていました。
「おはようございます」と笑顔で挨拶してくれるものの、
私が部屋の鍵を締め2階に向かうと、すぐに私たちの部屋に入り布団を片付けてくれていました。
前日飲みすぎてしまったり、朝が弱い方はこの時間厳守なシステムに戸惑いを感じるかもしれません。
渋温泉郷ってどんなところ?
次は月見の湯がある渋温泉郷について解説していきます。
渋温泉郷ってなに?
温泉王国といわれる長野県のなかでも、豊富な湯量と泉質が自慢の石畳と木造旅館が軒を連ねる温泉街です。
渋温泉は豊富な湯量があるため全ての旅館と外湯は100%源泉掛け流しです。
また30以上もの源泉それぞれが少しずつ泉質が異なるため効能もさまざまあります。
渋温泉郷の特徴は?
渋温泉郷の特徴は【9湯めぐり】でしょう。
9つめぐりとは、
まず、渋温泉街に点在する9つの共同浴場を、「巡浴祈願手拭い」という手ぬぐいと浴場の共通鍵を持ち歩きながら巡り、
各浴場においてある朱印を押していきます。
そして全ての浴場で受印したら、その手ぬぐいを持って高薬師に参詣すると、満願成就するといわれています。
9つの共同浴場を利用できる時間は朝6:00時~夜22:00時までです。
共同浴場を利用する上で大切なルールがあります。
それは【水を出しっぱなしにしない】ということです。
共同浴場も源泉かけ流しのため水で薄めないととても熱く入れたもんではありません。
しかし、水の出しっぱなしは温泉がぬるくだけでなく、温泉の効能も薄くしてしまします。
そのため、水を出したら出る時に必ず止めましょう。
③9湯めぐりは誰でもできるの?
9つめぐりに必要な、公共浴場の鍵は渋温泉の宿泊者にが貸し出されます。
では、日帰りの利用者は共同浴場に入れないのでしょうか。
その答えは…
9つすべての共同浴場には入れません。
です。
しかし、渋温泉旅館組合事務所または渋温泉有料駐車場管理事務所にて入浴券を購入(500円/人)すると、
「九番湯・大湯」を利用できます。
利用時間は10:00~16:00までです。
この大湯は共同浴場の他に檜の蒸し風呂や足風呂もあるため十分渋温泉を堪能できます。
9つめぐりをした感想
私たちは15:30から一番湯の初湯から始まり、順番に五番湯の松乃湯まで入りました。
夜になると利用客が増えるため、温度が下がるそうですが私たちが行った時間帯は利用客も少なく全体的に熱くて
最初の初湯はカラダを浴槽に入れることは出来ず、足に水で薄めた温泉を流して終わってしましました。
休憩しながらゆっくり巡っていたため、松乃湯を出たのが17:00。
宿の夕食の時間もせまっていたので、足湯信玄に入って今回の9湯めぐりは5+1足湯で終了しました。
初めて訪れた渋温泉郷は石畳の街並みや旅館や売店の方々、また訪れる人々が作る雰囲気がとても穏やかで過ごしやすかったです。
9湯めぐりも残っているので近いうちにまた訪れたいです。
おまけ【志賀高原クランペットカフェ】に行ってきました
渋温泉に向かう際、志賀高原クランペットカフェに立ち寄ってきました。
志賀高原クランペットカフェとは?
志賀高原クランペットカフェとは、2014.12.29にオープンした志賀高原の横手山展望台2Fスペースにあるカフェです。
もともとこの場所は2013.12.18~2014.5.18の間【日本一標高の高いスターバックスコーヒー】として
スターバックスコーヒー横手山山頂店が営業していた場所でした。
スターバックスコーヒーが期間限定の営業を終えた後も、このクランペットカフェを現役スタバ社員がボランティアでプロデュースしています。
そのお味は?
今回私たちは
- クリームチーズ&レモンカード 700円
- クリームチーズ&卵+ハム・トマト 750円
- ホットコーヒー500円
- ホットココア500円
をいただきました。
クリームチーズ&卵+ハム・トマトはひとくち食べたその瞬間からハムとクリームチーズがいい働きをして思わず「うまいっ」と言ってしまいました。
クリームチーズ&レモンカードはレモンの味がしっかりして、それでもさっぱりしていて美味しかったです。
まとめ
2019年の夏休みは渋温泉郷にある月見の湯に宿泊しました。
グレードアップした食事はボリュームたっぷりで、さらに部屋食にしたことでのんびりいただくことが出来ました。
また渋温泉の9湯めぐりをしつつ、月見の湯の大浴場、展望露天風呂を堪能し、温泉好きにはたまらない贅沢な時間でした。
渋温泉がこんなにも良いところだというのは新発見だったので、是非近いうちにまた訪れたいと思います。